取引相場があれば、ゴルフ会員権の相続税の評価額をすぐに計算することができます。取引相場のないゴルフ会員権を相続した人は、通常の方法とは異なる特別な方法で、相続税の評価額を計算することが必要です。取引相場のない会員権の場合には、その会員権がどのようなタイプかによって、相続税の評価額が変わります。株主でない人は、会員にはなれないタイプのゴルフ会員権の場合には、会員権と関係している株式の価額が計算に使用されます。
このような場合に株式の価額として使用されるのは、財産について規定している基本通達によって決められた株式の価額です。課税される時期の価額によって計算されます。株主でないと会員にはなれず、なおかつ会員になるためには預り金を預けることも必要となるゴルフ会員権の場合にも、特別な方法で計算することが必要です。このようなタイプの会員権の場合には、株式に該当する部分と預り金に該当する部分を、別々に分ける必要があります。
株式の該当する部分の金額は、上記の方法と同じように基本通達で決められている方法によって計算されます。預り金に該当する部分の金額は、課税される時期においてすぐに返還してもらえるお金が、計算に使用されます。課税される時期からある程度の期間を経てから返還される金額も、評価額を調べる時に使用します。上記の2つの方法で計算された金額の合計額が、相続税の計算で使用されるゴルフ会員権の評価額になります。